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第三話(下)


「セイが箱に飲み込まれた!!」
「そうですね」
「清浄…もう少しあわてろよ…」
「ですが、相手方は我々をバラバラにするのが目的なようですし。一人で取り込まれたのが制多迦でよかったですね」
「よくないだろ!セイ…」
 清浄がしゃべろうとする吉綱を片手を挙げて止める。手を下ろすと微笑を浮かべた。
「人の話は最後まで聞きなさい。矜羯羅はちゃんと最後まで聞く人でしたよ。先ほどの続きですが、制多迦ならば相手が相当手ごわくない限り問題ありません。あれは、八大童子一の武闘家ですから」
 清浄の言葉にほっと胸をなでおろした。
 その瞬間、ガタガタと音を立てて、誰も触っていないのに勝手に箱が落ちた。落ちると同時に箱が開き、吉綱よりも大きいぼろきれのようなものが踊り出てきた。吉綱を守るようにして、梓が白狐に戻ると狐火をふいた。
「梓!!」
 突っ立っている吉綱の右腕を掴んで思い切り引っ張って自分のすぐ後ろに転がしてから、清浄は左手を後ろに回して帯が筒状になっている所につっこみ、経巻を一つ取り出した。右手で経巻の紐を解くと左手で経巻を大きく振り、中空で完全に広げた。
「オン!」
 清浄が叫ぶと経巻(きょうかん)を中心に結界が形成された。いつの間にか清浄の瞳が青くなっている。結界内で転がっている吉綱に声をかける。
「呆けてないであの雑巾のような式を片付けなさい!」
 ガバッと起き上がると吉綱は梓とぼろきれの方を見た。
「あれが式神だって!?」
「そうですよ。だから早く片付けないと家が壊れるか、梓の狐火で家が焼けるか、我々が死にますよ」
「梓、そこの紙束を蹴り上げて狐火を!!」
 吉綱が言ったとおりに梓は紙束を蹴り上げて燃やした。火の粉がぼろきれのようなものに降り注いだが燃やすまでにはいたらなかった。
「あれくらいじゃ燃えないか…。それに以外にすばやくて俺の金縛りじゃとても捕まえられない…」
「仕方がないですね…」
 そう言うと清浄は帯からさらにもう一つ経巻を取り出して紐を解き、式神の周りを一周するように投げた。
「オン…」
 清浄が唱えた後、経巻はまるで生きているかのように動き出し、まわりこんで式神の行く手を阻み、しっかりと縛り上げて動きを完全に止めた。結界のほうの経巻に清浄が触れると結界は溶けるようにして消滅し、経巻はひとりでに巻かれて清浄の手に収まった。
「後は頼みましたよ」
 清浄の言葉を右から左に聞いて、吉綱は梓の横に駆け寄り不動剣印を結んだ。
「ノウマク・サンマンダ・バサラ・ダンカン」
 吉綱の呪文に合わせて梓が狐火を出した。式神は吉綱の呪文によってより強められた狐火に瞬時に燃やし尽くされた。
「式は消えましたけど、制多迦はまだ戻ってきませんね。どうします?吉綱殿、制多迦の神通力をたどってこちら側に引っ張れますか?」
 微笑みながら優しく言う。清浄の瞳は濃茶に戻っていた。
「やってみようか…」
 梓を下がらせて、箱に触れ目をつぶった。セイの時のように吸い込まれたりはしない。セイの力の端を探す。吉綱の額に汗が浮かんできた。
「大丈夫ですか?」
 清浄が玉のように汗をかく吉綱に声をかけたが、それが聞こえないほど集中しているのか吉綱は首をふることもしない。
 梓と清浄が並んで箱に触っている吉綱の後ろに立ってしばらくたった頃、吉綱が目を開けた。
「見つけた!!」
 セイをこちら側に引き寄せるために印を組もうとした。しかし、組む前に突風が起こって吉綱、梓、清浄を包み込み、箱の中に引き込んだ。






「五分ともたなかったな」
 肩に付いた百鬼夜行の成れの果てを叩き落としながらセイが言った。百鬼夜行は潰されたり投げ飛ばされたりするとすべて灰になって消えていった。
「じゃあ今度は私がお相手をしましょうか?」
 声を聞きつけセイがすばやく振り返った。そこには依頼人としてやってきたあの若草色の着物の女がいた。ただし今は額から角がのぞいている。
「お前は鬼女だったのか…」
「あんな弱い鬼女なんかと一緒にしないで。私はむしろあなた側よ。不動明王の眷属さん」
「鬼神だと言いたいのか。もしやお前は暁の仲間か?」
 女は軽く笑ってセイの扇がギリギリ届かない位置まで近寄ってきた。
「眷属さんは勘がいいわね。でも暁の仲間という言い方は違うわ。あのお方に従うという意味なら仲間だけど」
 セイが一歩踏み込んで扇を横なぎにはらった。その行動を予測していたかのように女は一歩ずれた。扇は空を切る。
「仏神に仇をなすものならばここで消えてもらう。違うと言うならすぐに俺を向こうに戻せ」
「あの方の指示であなたたちを消そうとしてるけど別に仏神に仇をなすつもりはないし、消えるつもりもないわ。だって私のかわいい子たち全部消しちゃったでしょ?」
 笑って左手を挙げた。その動作に合わせて二十近い数の妖が現れた。
「満足していただけるかしら?さっきの子たちの十倍強いわよ。ああ、それと箱がある方にここにいるのと同じ強さの子一人送ったから、助けは来ないわよ」
 セイは口の上に笑みをのせた。
「吉綱だけなら心配だが、清浄もいるから大丈夫だろう」
「何か言ったかしら!!」
 女が左手を振り下ろした。妖たちが駆けてくる。セイも扇を広げて振り下ろした。かまいたちにも似た突風が起きる。しかし、ほとんどの妖はセイに突っ込む前に右や左に避けた。
「なに!?」
「さっきの子より強いって言ったでしょ?」
 左右に分かれた妖はセイを囲んで一斉に攻撃を仕掛けた。セイも扇で応戦するが、身長差と武器の短さが影響してどんどん傷が増えていく。腕の長い大きさサルのようなものの爪が肩に深々と突き刺さる。痛みで扇を落した。
「あら?もう限界?」
 そこにあった岩に座って陽気に笑った。セイは扇を拾い、左手に持ち替えてなんとか応戦する。右腕はすぐには使えるようにならないだろう。完全にしびれていて感覚がない。血を流しすぎたのか足もふらつく。
「お姫さまはずいぶん楽しそうだな。俺も混ぜてくれないか?」
 よろめきながら女のほうを見ると、そこに暁も立っていた。
「楽しくなんかないわ。だって弱すぎるもの。暁を混ぜたら瞬殺で終わりじゃない」
「そう言うだろうと思ったよ」
 女の妖だけで手一杯なのに暁まで来るとは。とてもじゃないが手に負えない。たとえあの二人がやってきたとしても。
「だから面白いものを引っ張り込んでみたんだ」
 暁が笑うとセイをはさんだ反対側から目も開けていられないほど強い風が吹いた。咳き込む声が聞こえて目を開けるとそこには清浄、吉綱、梓の姿があった。
「セイ!!」
 吉綱が叫んだ。その後に続いて梓が吠えて、狐火で妖が数匹倒れる。セイは糸が切れた様にその場に倒れた。灰色の地面が朱色に染まってゆく。完全に息の根を止めようと妖が近寄ったが、梓がセイの前に立ち狐火を使って威嚇していた。 セイを横目に見ながら清浄が暁に向かって微笑んだ。
「そちらの男性は始めましてですかね。あなたたちが明王が言っていた仇をなすものたちですか?」
「だろうね。明王の名前を出すと言うことは八大童子の一人かな?やっと不動も動く気になったんだ」
「私は清浄比丘です。以後お見知りおきを。場合によっては最大の罰を与えよとのお達しですから」
「暁だ。あのお方がどう出るかによってはまた会うことになるだろうから覚えておくといい」
 清浄が一歩下がり、経巻を一つ出して開き、投げた。
「オン!!」
 経巻は女を縛り上げる。女はバランスを崩して倒れた。
思夜(しや) !!」
 暁が女に駆け寄り、立たせる。
「やっと名前呼んでくれたわね…」
 思夜の言葉には答えず、岩に座らせると暁は刀を抜き、大きく踏み込んで清浄に切りかかった。清浄が下がるまもなく鮮血が飛び散った。
「清浄!!」
 青い瞳をこちらに向けて清浄が苦しそうに言った。
「大丈夫ですよ…。かすっただけです。それよりあの女性を早く…。あの人が大量の式を作り出しているようですから」
「でも…」
「早くしなさい!!」
 吉綱はしっかりと思夜を見つめて、剣印を組んだ。
「オン・アミリテイ・ウンハッタ」
 通力が無数の矢となって思夜に向かっていく。暁が動いてその矢をすべて叩き切った。刀を鞘にしまって柄に手をかけ低く構えた。
「反発したことを後悔するなよ。八童子ども」
 暁が姿勢を低くしたまま走り出した。居合いで清浄の腹部を切り、そのままのスピードを保って吉綱に切りかかる。両手を体の前で交差させて刀を止めようとする。
「甘いんだよ」
 耳元で小さくつぶやく声が聞こえたと思ったら、吉綱の足から血がふき出した。崩れ落ちた吉綱の横でどさっと何かが落ちる音が聞こえた。そちらを見ると清浄が吉綱に背を向けて倒れているのが見えた。足に力を入れても動かない。神経がいかれたのかもしれない。
 梓の鳴く声が聞こえた。梓も敵に囲まれ、白い毛並みに血が混じっている。立っているのもやっとなのか狐火も口からチョロチョロと出ているだけだった。
 このままではきっと全滅するだろう。ぼやけている目でセイがその状況をただ見ていた。全滅するくらいなら、少しでも敵は減らそう。頭のどこかでそう思って、崩れそうになる足を動かしなんとか立ち上がる。そして暁に向かって持っていた扇を最後の力を振り絞って投げた。暁は投げられた扇を無造作に掴んで広げた。
「血を流しすぎて、力もほとんど残ってないじゃないか。それでもこんなものを投げたのはただの気まぐれ?それとも大切なお友達を傷つけたことで頭に血が上ってるのかな?だったらさ…」
 鞘から抜いた刀をまっすぐ前に構え、その先端にセイの扇をのせた。そしてすばやく手を引き支えを失って落ちてゆく扇を横にはらった刀で叩き切った。地面に落ちた鉄扇はしっかり半分になっている。
「こんなものもういらないよね。どうせ消えるんだし」
 暁が半分になった扇を蹴って笑った。
 セイは一体今何が起きているのか分からなくなった。鉄が仕込んである扇は暁の刀にあっさりと切られた。梓はフラフラしながら自分を守ろうとしている。吉綱と清浄は倒れたまま身動き一つしない。ゆっくりと状況を見ていると徐々に頭に血が上ってゆくのが分かった。立つのもやっとな足を叱咤(しった)して灰色の空を見上げた。
「…不動よ。不動明王よ。悪夢をまたよみがえらせるつもりか?聞こえるのならば手を貸せ。俺を本来の姿に戻せ…!!」
 灰色の空から光が降りてきた。その光がセイを包み込む。目も開けていられないほど強い光が収まった後にはセイではなく、暗赤(あんせき)色の短い髪をした男が立っていた。肩から腰にかけて真っ赤な布を巻いているその男は金色の瞳を暁に向けた。暁が見かえす。にらみ合いながら暗赤色の髪の男が腰に手を触れ、目をしかめた。
金剛棒(こんごうぼう) がない…」
「明王が金剛棒はすべてを破壊しかねないのでやめろと言っていましたよ、制多迦」
 男、いや制多迦が清浄の方を見た。転がったまま荒い息をしてなんとか話しているようだ。こちらを向かないことに疑問を覚えたがとりあえず無事らしい。
「清浄、気絶してるんじゃなかったのか。なぜ起きないんだ?それと俺の金剛棒は…」
「誰も気絶してませんよ。吉綱殿はしゃべることもままならないようですけどね。起き上がらないのは、これ以上動いたら内臓が傷ついてしまうからです。金剛棒は明王がこちらに送らないようにしていますよ。その代わりに金剛杵(こんごうしょ)を使ってください」
 清浄は寝転がって荒い息をしながら丁寧に制多迦に説明した。制多迦は言われた通りに金剛杵を手にした。すると金剛杵の形が少しずつ伸びていった。そして剣の形を取った。
「これは…不動の智剣(ちけん)か!!」
「明王が金剛棒の代わりに貸してくださったんです。大切に扱いなさい」
 それきり清浄はしゃべらなくなった。制多迦は智剣を構えて、暁に向かって行った。暁も腰の刀を抜いて制多迦の操る智剣を受け止めた。制多迦は剣の向きを変え、暁の刀をはじく。一歩踏み込んで横なぎに払ったが智剣は暁をかすりもしなかった。数歩下がって暁が笑う。
「どうも制多迦童子(せいたかどうじ)。本性に戻ればもう少し動きがよくなると思ったんだけど期待はずれだね」
 制多迦が暁を見ずに口元だけで微笑んだ。
「それはどうかな」
 そう言うと一気に間合いを詰めてものすごい速さで攻撃を加えた。暁の顔からさっきまでの余裕が消え失せ、防戦一方になっている。制多迦は下から上に剣を振ると暁の握る刀を吹き飛ばし、暁の右腕に切り傷を負わせた。暁は刀の飛んだ場所まで跳躍(ちょうやく) すると、刀を鞘におさめ、傷のない左腕で思夜を背負った。
「そうみたいだ。今回はこれで退散するよ。それに智剣の神気はこの体には毒なようだ」
「待て!!」
 制多迦の制止を振り切って清浄と思夜はこの異空間から姿を消した。
 制多迦は舌打ちするとすぐに吉綱と清浄の元に向かった。吉綱の傷はそこまで深くないようだが、動いたら内臓が傷つくと言っていた清浄の傷は相当深い。肩から腰にかけている布を取って長めに裂き、まず吉綱の傷の止血をした。清浄の治癒を吉綱にやらせようと思ったからだ。清浄が神の中で最も格下の鬼神に属していると言っても内臓まで傷ついたら何年も深い眠りにつくことになるかもしれない。
 制多迦がなんとか吉綱の足に布を巻いた時、空から神通力が降るように届いた。そしてそれは傷を負った吉綱、梓、清浄を治していった。
 吉綱が激しく咳き込みながら起き上がった。
「何が起きたんだ?…誰?」
 吉綱は明らかに制多迦を見て言っていた。制多迦は深々とため息をついた。
「吉綱…もっと考えてから聞けよ…。セイだ。これが本来の姿」
 吉綱が立ち上がったが、それでも制多迦は吉綱を見下ろしてきた。本来の姿はいつもと違いかなり長身だった。
「制多迦、何が起きたかと言う質問に答えていませんよ」
 清浄が手をついてなんとか立ち上がった。傷はもういいらしい。
 制多迦は止血用に切り裂いた布の残りをかけなおしてから肩をすくめた。手に持っていた智剣は金剛杵に戻っている。
「不動の明王の仕業だ。己の治癒すらできないやつらを見かねて神通力を送ってきたらしい」
 吉綱が不機嫌な顔をしながら走ってきた梓を万年筆に変える。万年筆を胸のポケットに入れた。
「ところで清浄はしゃべれたんだから治癒だってできたんじゃないのか?呪術を使うんだろ?」
「やっと信じる気になったか?」
 からかうような口調で制多迦が言った。
「これだけ巻き込まれたらさすがに信じないわけには行かないだろ。で質問の答えは?」
「それは…こいつは治癒はできないんだ」
 驚く吉綱を見て清浄が笑った。
「できないと言いますか…呪術の系統の違いですかね」
「系統?」
「お前みたいにいろんな技を少しずつできるわけじゃなく、ある能力に関して才能が突出してるんだ」
「ある能力?」
 制多迦が清浄に聞こえないように吉綱の耳元で言った。
「あいつは捕縛(ほばく) 系の術者なんだ。気をつけろ。怒らせたら締め上げられるぞ。しかも笑顔で」
「制多迦、聞こえてますよ」
 清浄が笑顔を崩さずに言った。制多迦がそれを聞いて黙り込む。視線を制多迦から吉綱に戻した。
「そろそろ戻らないといけませんね。まもなくここは崩れますよ」
 ものすごい音を立てて地面に亀裂が入った。遠くはすでに崩れていて地面が新たな山と谷を作り出している。
「そういうことは早く言え!!」
 制多迦が怒って言った。吉綱はすばやく外縛印を組んで叫んだ。
「アビラウンケン!!」
 大きな地割れが起き、谷底に落ちる直前で三人は脱出した。






「不動明王が関わるとろくな事がない…」
 金剛杵をしまいながら制多迦がうなった。吉綱の呪術のおかげで超常現象解明局の事務所まで戻ってきたところだった。
「ところで、セイは一体いつまで本性でいる気?」
「自分じゃ戻せない。それにできれば本性のままの方がいい」
 軽く何かがはじける音がしたかと思うと制多迦はセイに戻っていた。
「なんてすごいときに戻しやがるんだ、あのおっさんは…」
 セイが恨み言を言ったが誰も聞いていなかった。
「矜羯羅だっけ?なんで転生なんかさせたんだ?」
 清浄が意外そうな顔をした。
「お話しませんでしたか?矜羯羅はしばらく前に、と言ってもあなたが生まれる直前ですが、深い傷を負いまして。それを直すのにしばらく人の体で人間界にいるのがいいと明王がおっしゃるものですから、もしものときに用意しておいた護法之書のあるこの家に魂を運んだんですよ。深い傷を負った経緯については、私は知りませんから制多迦にでも聞いてください。吉綱殿になら話すかもしれませんしね」
 扉のほうに歩いていってから清浄が振り返った。
「そろそろ時間ですから戻ります。そうそう。多分次は私の相方がお邪魔しますよ。かなりうるさかったですから。では」
 清浄が部屋から出て行くとすぐに清浄の気配が消えた。
「あれがくる…」
 小さな呟きに吉綱がセイのほうを見た。セイは少し青ざめた顔で吉綱など見えていないようだった。
「あれが…」
「あれって誰だよ」
「来るのか…あいつが」
 しばらくの間、セイはぶつぶつつぶやき続けていた。









 正直、あとがきを書くつもりはなかったのですが、special thanksだけのせておいたら終わったと思われそうなので書くことに。まだ終わりませんからね!!special thanksは今回なんかいろいろと迷惑をかけたのでのせます。この話になってようやく明かされる俺の奇行の理由…。
 長かった…。本当に長かった…。この話から長くなることは予測していたんですがこれほどとは…。八大童子の前ふりが長かったからですね。
 それにしてもやっと書けました。清浄比丘!!はい。お気に入りです。いい性格してますよね。捕縛系の術者というのはもっと最初のほうに書く予定だったのになぜか後ろに…。ですます調なのになぜか命令形多くありませんかこの人。
 今回のこだわりポイントは扇切り。辞書でああいう技があるのを知り非常に書きたくなった。だから暁さんにやらせてみました。実際にできたらかっこいいですよね。
 制多迦についても触れなくてはいけないと思うのですがやめましょう。語ったらキリがない。


*special thanks*
「名前考えて!!」と言った俺に「思夜」の名前を提供してくれた明葉。
二大童子が見たくて「青不動ってどこの寺!?」というメールに「青蓮院」とちゃんと答えてくれた小嶋。
そして締め切りを破っても責めなかった皆様。







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